集中力を奪われるほどの’マルチタスク’の危険性。運輸系の仕事では、ミスが人の命に直接関わってくる。
西九州新幹線では、運転士さんが三刀流の仕事をしていると言われます。
ここで言われる’三刀流’というのは、運転士さんが、運転業務と車掌業務と整備士の、3つの業務を行うことを言うそうです。
これまでも、新幹線の運転士さんは、車掌業務も行える場合が多いそうでしたが、さらに整備士の業務も行える人員を育てる方針です。
すでに西九州新幹線の運転士20名のうち、15名が整備士の資格を取得していると言われています。
(西九州新幹線の運転士さんは、整備士の仕事のうち２日に１回程度のペースで行われる仕業検査の業務に当たるそうです。)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4aba8e142992fbf03aac8c6ad0a5d98f6706a35d
運転士さんが行える業務を増やし、少ない人員で業務を回すようになることには、経営側から見て人件費の削減をする目的があると言われています。
整備士のみの人員を増やすと、手が余ってしまうため、運転士さんが整備の人も手伝える体制を作っているそうです。
いわゆる「社員のマルチタスク化」と言われています。
今回の西九州新幹線での運転士さんが、業務の掛け持ちすることについて、現場からの声は(守秘義務もあってのため？)公になっておらず、マルチタスクが危険な状態と決め付けることは勿論できませんが、次に一般論に当てはめながらマルチタスクの評価について述べます。
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・集中力を奪うほどのマルチタスクになると危険、仕事を集中して行えることが望ましい。
複数の業務を行うことは、向き不向きがあると言われます。様々な業務に取り組めるのは、様々なスキルを身につけたい人や様々な現場を知りたい人にとっては興味深い働き方かもしれません。
ただ、本業に支障が出るほどにマルチタスクを課せられると危ないということが考えられます。
運転士の仕事も、整備の仕事も、安全運行に直接関わる仕事であり、人の命を預かる車両運行で重要な部分となってきます。
本業に支障がでるほどに、業務が課せられて、割り当てられた業務を処理できず、注意力が散漫になることが増えれば、安全運行にも影響が出ることが考えられます。
鉄道車両にはフェイルセーフの機能が備わっているため、ちょっとしたミスがいつも事故につながる事もないと考えられます。しかし、不注意や細かいミスが幾つも生じるようになると、トラブルが重なり、場合によっては大きな事故につながることがあるでしょう。
マルチタスクは、人間の脳の構造上合っていないと言われる事もあり、脳が疲労しやすいとも言われます。
頭がいい人は「マルチタスク」をしない。その理由を知ったら、もう元の自分には戻れない
同時に進行しない業務であれば、上記でいうマルチタスクに該当しないのかもしれません。
時間を区切って業務を渡り歩く場合であっても、業務をきちんと習得しておらず、心残りな部分が多いまま慣れない業務に当たることで、業務に集中しにくくなることがあると考えられます。
なので、できる限り集中して業務に取り組めるようにすることが事故軽減につながり、業効率よく進められる手助けになると考えられます。
・増える仕事に対応するために頭の回転の速さが必要
新しい事を覚える時は頭を使います。新しく覚えなければいけない知識が出てくるでしょうし、仕事をテキパキとこなしていくには頭が働いていないといけません。
仕事ができないと社内での評価に響くでしょうし、人の見方のようになっている所があるので、人によっては劣等感を感じたり、悩みとなったりすることもあるかもしれません。
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昭和や平成といった一昔前の時代に比べて、仕事も複雑になり、幾つもの能力を求められる場面が増えたと言われています。
ネットを見ていると、この厳しい時代に賛否の声が見受けられますが、シビアさを感じる場面が増えています。
社会が複雑化しているためか、海外でも同じ流れが起きており、アメリカでも雇用が厳しくなっていることが伺えます。
また、会社の仕事に限らず、今後、人生で起きるさまざまな問題や苦しみなど、人間の力や知恵だけでは解決しきれないことが出てくるでしょうから、神様に近づくかどうかは、人生を左右するほど重要なことだと言えます。
アイキャッチ画像 引用元 Mohamed HassanによるPixabayからの画像
