
新幹線整備車両のオイル漏れで東北新幹線が運転見合わせ。今年に入りトラブルが続いている東北新幹線。
東北新幹線は4月2日、福島県で起きた整備用車両の故障によって、線路にオイルが漏れ、長時間に渡って運転を見合わせるトラブルがありました。
職員など約70人が手で線路16・5キロのオイルのふき取りなどを行ったため、運転再開まで時間がかかり、東北新幹線(東京~仙台)は20本に最大5時間半の遅れが出たほか、76本が運休し約4万3500人の利用客に影響が出ました。
【線路のオイルふき取りに時間がかかり 東北新幹線の再開に時間を要す】JR東日本
オイル漏れを起こしたのは、「確認車」と呼ばれる車両で、夜間工事の後に、始発の運転開始前に安全に運転できるかどうかを確認するために走行する車両となっています。
油漏れで東北新幹線が運転見合わせ…始発前の安全点検担う「確認車」とは?

オイル漏れを起こした確認車についてですが、保守車両は2022年製で3月の年次検査や、前日の点検で異常はなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eb278fe7f1cb61f88c952317ad92f5295e53fee
製造メーカーから装置に初期不良があったと報告を受けた情報が出ています。
JR東日本によりますと、今回の原因について製造メーカーが調べたところ、エンジンに付属して動くコンプレッサーと呼ばれる装置の内部で、部品をとめていたボルトが外れていたことがわかったということです。
ボルトが外れて部品が脱落し、この部品が接触することで装置が内側から破損し、中からオイルが漏れ出したとみられるということです。
この点検用車両はおととし11月に製造され、去年12月から使い始めたばかりだったということで、製造メーカーから、装置に初期不良があったと報告を受けたということです。
JR東日本では今回の車両を含め、使用する同型の点検用車両25台について、修理や点検が終わるまで使用を中止するということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240405/k10014413621000.html
東北新幹線では、3月6日に郡山駅で停車するはずの列車が520mのオーバーランをするトラブルがありました。
東北新幹線“オーバーラン”ポイントを制限速度の倍近いスピードで通過 JR東日本が明らかに
今年(2024年)に入ってから、東北新幹線におけるトラブルが頻発しています。
東北新幹線 今年発生した主なトラブル
1月23日 大宮―上野間で重りと架線をつなぐ部品が折れて列車と接触
3月 6日 郡山駅で、列車が約500メートルにわたってオーバーラン
29日 大宮―小山間で架線に木の枝が引っかかり、正常に送電できない状態になるトラブルが発生
4月 2日 福島駅で、夜間工事の車両に油漏れの故障が発生
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/東北新幹線の運転見合わせ-新年度直撃-トラブル多発で-心配/ar-BB1kZ4y5
こうしたトラブルを受け、利用者からは心配の声が上がっています。
こちらもおすすめ

飯田線 313系
2018年11月4日
函館市の恵山岬でタンカーが座礁。岬に向かって鋭角に曲がる航路をとる。
2025年1月12日