
寝台特急「サンライズ」の車両から煙。点検をしているはずの車両から。
・煙の出るトラブル
2025年7月1日に、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の車両から煙が出るトラブルがありました。
7月1日未明、東京方面と高松・出雲などを結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」で車両から煙が出るトラブルがありました。けが人はいませんでしたが、一時駅間で停車していたということです。
・・・
消防によりますと、列車内の電気系統の一部が焼けたということで、消防は1日、原因を調査するとしています。
【速報】JRの寝台特急「サンライズ」車両から煙 滋賀の駅間で約3時間半にわたり停車 けが人なし
上の引用記事に書かれていますように、電気系統の一部が焼けたということです。
このトラブルについて原因の調査結果の発表は今のところ出ていないようです。
トラブルの起きた車両は、JR西日本所属のI2編成という車両にあたり、近畿車輛製造のものにあたります。
両社による共同開発・共同保有の体制が取られた。製造は近畿車輛(I1・I2・I4編成)・川崎重工業(I3編成)・日本車輌製造(I5編成)が受注。基本設計は剣持勇デザイン研究所、内装設計はミサワホームが参画した[3][4]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/JR西日本285系電車
近畿車輛が製造となっていますが、電車の車両には様々なメーカーの機器が積まれているため、電気系統が焼けた原因となった機器が何で、その機器がどこのメーカーの製造かまではわかりません。
専門家の方は、今回起きたトラブルから、どういったことが原因で、詳しい状況を見ればその原因を推察できるのかもしれませんが。
・トラブル発生の4日前に検査場から出場
サンライズの車両にトラブルが起きたのは、検査を終えてから4日後のことでした。
今回のトラブルを引き起こしたのは285系I2編成です。驚くべきことに、このI2編成はトラブル発生のわずか4日前、6月27日に後藤総合車両所から検査を終え出場したばかりでした。報道では、電気系統のトラブルの可能性が指摘されており、検査直後の故障という点からもその原因究明が急がれます。
https://galakenya.blogspot.com/2025/07/285broken.html
検査後であったので、車両の状態が良かったということが考えられます。
検査に何か見落としがあったのかということも考えられますが、ただ検査の種類によっては機器までは細かく見ないこともあるので、ここは部外者には判断が付きづらいところです。
・サンライズの老朽化の影響?
サンライズの車両285系は、1998年製造ということで、製造から27年ほどが経っています。
特急用車両は負担がかかるため通勤用車両と比べて、引退が早いと一般的には言われます。(東武のデラックスロマンスカーの車両のように、改造を重ねて長年走り続けているものもありますが)
老朽化によって今回トラブルが起きたという声もあります。
また、検査方法についても、古い車両は人の目を頼りに検査をする部分が多くなりそうなので、新しい車両のように自己診断機能がついていないということが多く、こまめな検査データが取られていないなどあったのでしょうか。
JR東日本など大手鉄道会社では、デジタル化の過渡期にあり、人件費削減も同時に進められることで、不安定な状態のようにも見えます。
JR東日本の新型新幹線E8系でも半導体の損傷トラブルがありました。(参考:note)
コンピュータの診断と熟練した人の目も、どっちも足りない状態になると、安定した検査というのも進められないように思えます。
こうしたトラブルが起きるとサンライズの後継車両の話も出てくるのかもしれませんが、安全が保たれた状態で、新たな愛される電車が出てきて欲しいと思うところです。
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