水と二酸化炭素を原料に、ガソリンを生成する技術が開発されている。
石油は、車やバイクを走らせる燃料のガソリンの元となっていると知らされています。
その石油は、化石燃料と言われており、埋蔵量に限りがあり、数十年後に枯渇する、と言われてきました。
石油が枯渇するとされる年数は、時と共に伸びてゆき、次々と新しい油田が発見されたという話を聞かされてきて、枯渇を予測するという年数は伸びていき、ここ最近では枯渇を懸念する話もあまり聞かなくなってきました。
石油はあと40年で枯渇する? 石油はいったいいつなくなるのか
実は石油は、ごくありふれた物質から生成できるとされ、中国科学院では、二酸化炭素を水素化することで、ガソリンを製造する装置の試験運用が完了したというニュースが出ています。
中国科学院、二酸化炭素の水素化によるガソリン製造装置の試験運用を完了
この中国科学院のやり方によると、二酸化炭素の水素化によって炭化水素(ガソリン)を作る装置を使うとされています。
原料が’二酸化炭素’と’水素’ということで、どの国にも豊富にあるものです。わざわざ原油を掘り出さなくてもある物質のため、ガソリン=化石燃料ではないということがわかります。
また、ドイツの自動車メーカーのアウディは、水からメタンガスを生成する事業をスタートさせています。
アウディがドイツに建設した自社製プラントで水(H2O)を電気分解して水素(H2)を抽出、これに二酸化炭素(CO2)を反応させることにより、化学合成メタンガス(CH4)を生成する事業を2013年6月25日にスタート。
アウディはこうして生成したガスを「e-gas」と命名。
アウディ 水からメタンを生成しCO2排出を防ぐで多様化
水から水素を発生させて、その発生した水素を二酸化炭素と結合させることによって、メタンガスを生成する仕組みのようです。
メタンとガソリンは同じ炭化水素で、炭素と水素のみから出来ています。
中国科学院とアウディの技術を見ると、どちらも水素を使っています。
水素は、水を電気分解することで得られます。
(学校の理科の実験でやったのを覚えている方もいるかもしれません。)
そうすると、やっぱりガソリンは水を原料として作ることが出来る。ということでしょう。