廃線される赤字ローカル線を保存鉄道化するという選択肢。
近年赤字ローカル線の廃止問題が取り沙汰され、物議をかもしています。
利用客が現象し続け、増加の見込めなくなった路線を廃線されるニュースを見聞きします。北海道ではそれが顕著です。
そういった廃線を惜しむ人々への措置として一つ提案したいのですが、日本の赤字ローカル線をイギリス保存鉄道のように、有志の人々によって運営する方向に変えてみると言う選択肢は取れないでしょうか。
イギリスでは保存鉄道が一つの観光事業になっています。
鉄道に興味を持っている方は沢山いますし、鉄道の仕事に関心がある人もいるでしょう。また電車(機関車や気動車を含む)を運転したいと言う方も沢山いるはずです。
鉄道を、より身近に感じられる場所が出来れば、鉄道への関心も高まると考えられます。
単に趣味的な域に留まらず、鉄道の実用性や技術をリアルに感じられる場所にもなるでしょう。そうすると鉄道が持っている可能性を、掘り起こす機会にもなると思うんです。
鉄道の運営ともなると危険を伴う仕事になります。そのためリスクはありますが、イギリス保存鉄道にあるように、ボランティアの方々が運営している鉄道はすでに存在します。
近年の鉄道は、点検装置がオートメーション化され、ATCなど自動運転に近い技術も実用化されており、運行はコンピューターが行うところが大きいです。
コンピューターが出来るようになったと言うことは、ある程度、鉄道の技術が確立してきたとも考えられます。
以前、音楽は特別な人しか演奏・作曲が出来ないものと認識されてましたが、ギターやピアノなど機械化された楽器の登場により、万人が演奏しやすくなりました。更に、音楽がデジタル化されパソコンのソフトを使えば誰でも作曲出来るような時代にもなりました。
同様に、鉄道の運用もデジタル化され、誰でも運用に参加しやすくなったと考えれます。
フェイルセーフはコンピュータが助けますから、ボランティア素人では事故ばかり起こすと言う考えだけに留まる必要は果たしてあるでしょうか。
イギリス保存鉄道には蒸気機関車などが走っており、そちらはほぼアナログですが、長年運営を続けてます。そのため、ノウハウが確立していたら、例えアナログでもボランティアが運営を行う事は可能だと考えられます。
ただ、保存鉄道を始めるにもそれなりの資金が必要です。
その資金を集めるためにも、個人で出せる額でないなら、多くの人の資金援助が必要になります。
少し話が飛躍しますが、運営に携わりたいと考える方には必ず知っておいていただきたいのが上級国民の存在です。
※「上級国民」については、是非こちらをご覧ください
資金源を上級国民が握ってしまうと、上級国民ばかりにとって都合の良い運営方針に変えられて、庶民は全く仕事で活躍できないと言う事態に陥ります。
例えば、運営幹部や主要ボランティアスタッフの殆どすべてが上級国民で固められ、一般庶民からの参加者は発言権が殆ど無くなる、などが考えれます。
そのため、何か新しい事業を始める際は、保存鉄道に限った話ではありませんが、上級国民への注意が必要です。