山陽本線

山陽本線 115系 

東海道本線や山陽本線など、いわゆる幹線の在来線を走っている車両の多くは、ステンレス製で機器もデジタル化された比較的新しい車両が走っています。

例えば、JR東日本内の東海道本線はE231系。

広島発着の山陽本線は227系など。


ステンレス車が走る中、異彩を放っているのが国鉄115系電車です。(昔はこちらが主流でしたが)

車体は、’普通鋼’製になっており、腐食防止のため塗装が施されています。

一色塗りなんて、とてもお粗末に思えます。これには理由があるらしく、一色塗装には、コスト削減という目的があるようです。地方によってその色は違い、中国地方は黄色になっています。(こちらより参考)

115系の車体は’普通鋼’製です。

普通鋼とは、いわゆる鉄ですが、少しだけ炭素が入っています。純粋に鉄だけだと柔らかすぎて、耐久性が低いので、炭素が入った普通鋼が用いられます。(こちらより参考)

普通鋼は、ほとんど鉄なので錆びやすい(酸化しやすい)です。なので普通鋼の車体が酸素と触れないようにするため、車体表面には塗装を施す必要があります。(こちらより参考)

一方、ステンレスは耐食性に優れていて、錆びにくいです。それゆえ塗装を施さなくても良く、ステンレス車は、銀色のステンレス地がむき出しになっている事が多いです。

115系が広島地区で投入され始めたのが1977年頃と、もう40年以上前です。

古い車両ですが、中身はリニューアルされています。(‘体質改善’と言います)

体質改善された車両には、転換クロスシートが備えられており、座席はなかなか良いと思います。

体質改善後の転換クロスシート(画像はこちらより)

主に中国地方の1000番台や2000番台が上のようなシートになっています。

こちらはN編成と呼ばれるもの、2ドアが大きな特徴です。

番台区分は3000番台。

転換クロスシートなのは同じですが、シートは117系と同様のものが使われています。

置き換えが進むと115系もその数は減って行きます。

2019年には広島地区の115系は全て227系に置き換えられるとの話も、つまり広島地区からは姿を消すかもしれないという事です。

老朽化や、保守管理の効率から、今後115系も引退してゆく方向にあると思います。

既に関東において115系を見ることは、もうほぼありません。

実際に山陽本線に乗るまで、そこまで考えてなかったのですが、ある意味、貴重な乗車をさせていただきました。

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