変わりゆく日本の電車のデザイン。
巷では、昔の電車の方が良かった、昔の電車の方が好きだ、という声を聞きます。
ただ、乗り心地や静かさ、新品さ、で言ったら新しい車両の方が優れています。
昔の電車が人気を集める理由は何でしょう?
私が思うところ、デザインにあるのかなと思います。
昔の電車の方が愛嬌がある顔をしていました。
ここ最近の車両全般を見ていると、爬虫類や虫に見える事もあります。
全体的にこう哺乳類や人間からは遠ざかったデザインになっています。
また、最近の電車はロボットや鉄仮面にも見えます。無機質で、密に詰まったものが感じられなくなりました。
今回は、そんな問題ありな電車のデザインの変遷を見て行きたいと思います。
デザイン構想にも諸事情があり、省エネ化、合理化が推し進めらる時代になり、その影響を受けているでしょう。
しかし本当にそれだけでロボットや爬虫類の顔になり、ツリ目のデザインになるでしょうか?それらの点も注意しながら見ていただければと思います。
年代ごとに写真を並べて、私が気づいた特徴を大まかに分けてみました。ただ他にも様々な特徴に気付づく方がいらっしゃると思います。もし重大な事に気づいたらご一報くださればと思います。(笑)
前置きが長くなってしまいましたが、ここからは写真をご紹介して行きます。
まず1940年代以前の車両です。戦争が行われいた時代背景もあってか、この頃は似たようなデザインが多いです。
戦後間もない1950年代も似たような車両が多く、前照灯が一つのモノ(ブタ鼻?)が多いです。
デザインとして、尾灯(テールランプ)がポチポチと二つ付いてるので、そちらが目に見えなくもないです。
50年代の終わりに近づくと、新たなデザインが出てきます。それは近鉄10100系と国鉄157系に見られます。
1960年代に入ってからはライトが二つあるものが増えてきて、顔らしいデザインになってきました。この頃は丸型のライトが多かったです。
1970年代に入っても、抜本的に変わったデザインは見かけません。
強いてゆうなら、国鉄117系が新たなデザインを導入していて、ヘッドライトの枠が四角いモノの先駆けになっているでしょうか。
1980年代には四角いヘッドライトが増えてきました。
90年代のデザインの先駆けになったのがJR東日本の651系でしょう。発言権と資本力のある国鉄(JR)か大手私鉄が新たなデザインを投入する傾向があります。
1990年代に入るとJR東日本を中心に再び一つ目(前照灯が一箇所にまとまっている)が増えてきました。この頃はまだ、各社様々なデザインを出しています。
90年代になると、ヘッドライトが窓枠に埋め込まれたモノも出てきて、ライトが目に見えるデザインが徐々に減ってきました。この辺から、人の顔とは遠ざかったデザインになってきています。
上の画像だけだと特急型車両に偏りすぎだと言われそうなので、一応、通勤・近郊型車両も載せておきますね(笑)。
2000年代に入ると埋め込み式ライトが増えてきました。この頃からロボットのようなデザインが増えてきたように感じます。
2010年代になると、つり目の車両が増えてきました。
新幹線は凄い事になっており、カモノハシやヘビにように見えます笑)。
また似たりよったりなデザインも増えたように感じます。
新幹線や特急型はまだ個性的なモノが多く、一目見ただけで何の車両か見分けがつき安いです。
一方、通勤型車両は似たモノが多く、見分けがつきにくくなりました。1950年代以前と同じ傾向に戻りつつあるようです。
いかかがでしょうか。
古い車両の方が個性があり、一目見ただけで、〜〜系だというのがわかったと思います。もっとも1950年代以前は似たような車両が多かったですが。
近年の車両、特に通勤電車に関しては、かなり似たり寄ったりで、一眼見ただけでだと〜〜線の〜〜系だというのが非常にわかりづらいです。
2010年代に入っても似た電車が多い理由の一つに、基本設計と主要機器を共通したモノを使っている、というのがあります。(こちらより)
例えばE235系と東急2020系がそうです。そのため、他社間でも似たようなデザインが多くなってしまっています。
同じ基本設計と主要機器を使う目的はコスト削減です。
鉄道の製作は、コスト削減の波に飲まれているのが現実です。
今の時代は、コスト的にデザインに凝る余裕が無くなっていると言えます。
ツリ目などおかしなデザインが増えている点にも触れます。
ツリ目のデザインが増えた背景には、とても陰湿なものを感じます。
自動車業界でもツリ目が増えました。もちろんこれは確信犯がいてやっている事です。
この世の支配者層は、悪魔的なデザインを徐々に混入するという悪行に出る傾向があります。
彼らは、人の目によく着くものにどんどん悪魔的なデザインを混入してきました。(詳しくはこちら)。
その悪どさとしつこさと言ったら呆れるくらいです。私たちはこの逆をやる必要がありますね。
今回、電車のデザインからこの世の支配者層の悪質さまで、ちょっと話をつなげさせていただきましたが、おかしなデザインの裏には、このような悪い支配者の働きがあるという点に気がついてもらえたら幸いです。