
鉄道で、お金が掛かっているのは構築物。
鉄道というと、どうしても車両に目が行きがちになります。
特に鉄道好きな人の間ではその傾向が強いのでしょうか。
お客さんを乗せて運ぶのが、ある意味鉄道の役割でもあるので、お客さんを乗せる電車や汽車があってこその鉄道路線とも言えます。
その電車や汽車を走らせるためのレール、または電線、信号機、トンネルや橋、また、お客さんが乗り降りをするための駅など、様々な構造物の上に電車や汽車の安全な走行は成り立っています。
そして、鉄道車両そのものより、これら構造物にかかっているお金の方が大きいというのがあります。
樽見鉄道の公開された決算書のリンクが以下になります。
https://tarumi-railway.com/pdf/settlement/file/6
固定資産の部のなかにある、有形固定資産の項目を見ると、車両運搬具は1,001,746円となっており、構築物が128,286,436円となっています。
構築物のほうが車両運搬具より、おおよそ128倍のお金をかけて購入されたことになります。
それだけ構築物を購入したお金が大きく、車両に比べると、かなりその額も大きかったことが読み取れます。
もう一つ例に挙げさせていただきますが、伊豆箱根鉄道の公開された決算書のリンクがこちら↓になります。
固定資産のなかの有形固定資産の項目を見ると、機械装置及び運搬具(純額)の数値が466,913千円となり、建物及び構築物(純額)の数値が3,605,247千円となっています。
こちらは、建物及び構築物の数値が、機械装置及び運搬具の、およそ7.2倍となっています。
伊豆箱根鉄道においても、車両より構築物の方に大きくお金が掛けられたことが読み取れます。
樽見鉄道に比べて、その差は大きくありません。
ハッキリわかるところでは、伊豆箱根鉄道のほうが所有している車両数が多い言うのがあります。
伊豆箱根鉄道は53両を所有しているとデータがあります。(2025/04/調べ)
樽見鉄道の方は11両を所有しているます。
構築物は縁の下の力持ちのような存在ですが、この構築物によって安全な運行が支えられているので、人が気づかない部分で鉄道を支えています。
また、こういうことも考えられます。鉄道の資産を購入するにあたり、車両よりも、構築物を購入する方が負担が大きいため、構築物の負担を減らすことが鉄道会社の負担を減らすことになるのだと。
線路を自ら所有することなく,線路利用料を払い、鉄道による旅客または貨物の運送を行う事業を第二種鉄道事業者といいます。
この鉄道の運行形態は、鉄道会社の負担が大きくならないように講じられた対策なのでしょう。
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