京葉線通勤快速廃止で沿線住民から不満の声が。遠方になるほど不便なダイヤ改正に。

　2024年3月16日のダイヤ改正、でJR京葉線を走る「通勤快速」が廃止になりました。

ダイヤ改正によって、列車種別の大半が「各駅停車」になり、「快速」が朝夕に2本ずつ残されることとなりました。(別途特急料金が必要な「特急」もあります。)

JR東日本は初め、「快速」を残さず、「各駅停車」のみ残すダイヤ改正を想定していました。

沿線自治体が、JR東日本へダイヤ改正の再検討の要望書を提出し、JR側が朝の登り2本のみ快速を残すダイヤ改正のに修正するに至りましたが、沿線自治体からはやはり’納得はできない’という声が上がっています。

実際にダイヤ改正が始まり、以前の通勤快速利用者からは、不満の声が上がっているのが見受けられます。

「朝の貴重な時間が奪われるのはつらい。車内で立っている時間が長くなるのも困る。ＪＲはもっと住民の声を聞いてほしかった」。東京都内に勤める千葉市中央区の男性（６３）は、納得がいかない様子だ。　

　　各停に乗るため、１８日はこれまでより３０分早い午前７時１０分に蘇我駅に着いた。「実際に運行が始まってしまった。諦めるしかないのかな」とため息をついた。

　「午前７時の通勤快速をなくし、その１０分後に新設したのが（追加料金のかかる）特急だ。本当に腹立たしい」。通勤快速で都内に勤務していたという５０歳代女性は１８日、こう憤った。
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/通勤快速から各駅に変更-新ダイヤ始まった京葉線-利用客-本当に腹立たしい-諦めるしかないのか/ar-BB1kbI1j

通勤快速が廃止されたことで、通勤時間が長くなる、車内で立っている時間が長くなる、朝起きる時間が早くなる、などのデメリットを感じる声が上がっています。

通勤快速から各駅に変更、新ダイヤ始まった京葉線…利用客「本当に腹立たしい」「諦めるしかないのか」

京葉線　東京➖蘇我間の停車駅
画像出典　https://machi-ga.com/entry/entry00347.html

今回のダイヤ改正はむしろダイヤ改悪とも言われていますが、JR東日本がなぜ今回のダイヤ改正を行ったのでしょうか。

目的に以下のものがあると言われています。

JR東日本は、京葉線のダイヤ改正には主に3つの目的があるとしています。

① 混雑している快速や各駅停車と、乗客が少ない通勤快速の乗車率の平準化を図ること

② 快速が停車しない駅の利便性を高めること

③ 各駅停車が快速の追い越しを待つ必要がなくなり、所要時間の短縮につながること
https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/018/36/

恐らく、今回のダイヤ改正で、新習志野以西の快速通過駅のユーザーにとっては列車本数が増えた面での利便性は向上しましたが、「各駅停車」一択なので、遠方になるほど、乗車時間が長くなる、朝起きる時間が早くなる、帰宅時間が遅くなる、といった影響が出ています。

蘇我駅やその先の沿線地域は、通勤快速があったことで、東京通勤圏となっていましたが、通勤快速が廃止されたことで東京通勤が困難になり、沿線価値が下がることが懸念されています。

「快速があるから引っ越したのに」「いきなり廃止は乱暴」　ＪＲ京葉線ダイヤ改正でネット騒然　千葉日報、Ｘで緊急アンケート

このように見ると、ダイヤ改正で、東京に近い沿線の利便性は上がりましたが、東京から遠い沿線地域ほど利便性が下がった傾向が見えます。

憶測の域ではありますが、今回の京葉線のダイヤ改正について、JR東日本が東京付近に住む中国人を優遇するために行ったのではないかと思える点があります。

京葉線の東京から比較的近い地域で浦安市、江戸川区、江東区を例に見ていきたいと思います。

まず浦安ですが、浦安市は外国人人口が2.5%でそのうち中国人が3分の１を占めていると言われます。