中国のスピード建設の裏に、手抜き工事、安全基準を守らない、など。
中国の高速鉄道(新幹線)の建設スピードは、異様に早いと言われてきました。
中国で高速鉄道の建設が始まったのは2004年で、2016年末に高速鉄道の総延長が22000kmに達したと言われています。
そして2016年の1年間だけで、4000キロの路線を新設したそうです。
日本の新幹線の開業が1964年で、2023年のフル規格(240km/h以上で運転できる、いわゆる普通の新幹線)の総延長は、2800kmと言われています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/新幹線
なので、日本の新幹線は、およそ60年間で約3000km程の総延長となっています。
中国の国土は、日本より国土が広いため、長い距離の路線を作りやすいと言われています。また、中国共産党が強権的に土地を使える仕組みがあるそうなので、用地取得をするにも早く開発速度が早いと言われることがあります。
しかし、それだけではなく、中国の建設スピードの速さには、手抜きが工事があることが指摘されています。この手抜き工事については中国で度々問題となっています。
上海では6月、建設中の13階建てマンションが突如崩壊し、作業員1人が死亡する事故が発生。7月には四川省成都市で、30センチほど離れて建てられていた2棟のマンションが大雨の後に傾き、上部が「合体」する事態に。これ以外にも、河北省石家荘市晋州市では建設中のテレビ塔が高さ50メートルの地点で真っ二つに折れる事故も起きている。原因はいずれも「おから工事」によるものだった。
中国各地で頻発する建築物の崩壊事故。中国の建築基準は一体どうなっているのだろうか?清華大学土木工程学部の陳肇元(チェン・ジャオユエン)教授はまず、「コンクリートの強度」の問題を指摘した。本来であれば施行前に強度試験を行うべきだが、ほとんどの現場で省略されている。中国の建築業界では「測量、設計、施工」を同時に行う「ながら工事」が問題視されているが、今でもほとんどの現場がこの「ながら工事」だ。これに加え、実際に工事を行う作業員の「質の問題」も大きい。コンクリートの混合比すら分かっていない作業員も存在するという。
陳教授によれば、「おから工事」のもう1つの原因は「建築基準の甘さ」。中国の現在の基準は第2次大戦後、旧ソ連のやり方を踏襲したもの。当時は戦後の復興が急がれた時代で、最低レベルの安全性が確保できれば良かった。それから50年、ずっと同じ基準がまかり通って来た。陳教授は「今の時代に全く合っていない」と基準の厳格化を求めている。(翻訳・編集/NN)
https://www.recordchina.co.jp/b35032-s0-c30-d0000.html
陝西省西安市の地下鉄工事現場で8月2日、最近7か月間で4度目の崩落事故が発生し、作業員2人が死亡した。皮肉にも当局が「事故絶滅宣言」した矢先の事故だったという。地下鉄の建設速度は、先進国では一般に年間10km以下だが、中国の各都市では年間40〜50kmで建設が進められており、品質・安全よりもスピードが重要視されていることがおから工事につながった原因の1つと見られている。
https://www.recordchina.co.jp/b34909-s0-c30-d0000.html
上記にある記事は、新幹線建設の現場で起きた事故ではありませんが、地下鉄の建設現場でも事故が起きており、どの業界で手抜き工事がされているかも定かではありません。
中国の建設現場で使われる鉄筋は、手で折れるほど脆く、おから工事の実態が度々告発されています。
そして、中国の莱栄高速鉄道という路線の建設工事で、手抜き工事の告発がありました。
総請負業者が手抜き工事を行なっていると、請負会社から告発されたケースのようです。
総請負業者の方が立場が強いためか、杭の長さが足りない手抜き工事に反対する業者に対して「やりたくなければ帰れ」と言い、手抜き工事を強制的にやらせていた様子が伺えます。
中国では経費削減のために業者が手抜き工事をするケースも多いのかもしれません。
高速鉄道の建設の際は、設計図や規範に従わずに工事をして事故が起きた場合、請負会社が責任を追求される仕組みがあるようです。
恐らく総請負業者が監督立場にあったと考えられます。その監督の立場にある企業が手抜きを行うように指示しているのであれば、中国の上層部に「ズルをして利益を上げていい」という悪習慣が横行していることが考えられます。
そして事故の責任が追及された場合に、下の請負業者が責任を負わされるケースがあるために、告発されたのだと考えられます。
中国は他国に比べて猛スピードで発展をしてきたと言われますが、このような手抜き工事を行いながら発展をしてきた背景があると言えます。
地道な努力ではなく、不正を行いながら、時に不正を隠蔽し、不正を告発する人を弾圧しながら、といったこともあったはずです。
中国は「ウソとだまし」こそが最大の文化 息を吐くように嘘をつく中国人の驚くべき実態
中国のようなやり方、上の立場の人が不正を隠し、下の立場の人に不正の責任を押し付けるやり方は、聖書と逆行していると感じました。
マタイによる福音書/ 20章 25〜27節
そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。
マタイによる福音書/ 23章 11節
あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。
http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html
不正を避けて、正当に努力をする方が、長い目で見たら良いということを、日本では、恐らく多くの人がわかっているはずです。
手段を選ばず栄えてきた中国共産党は、崩壊の一途をたどり、本当に悪を行っても最後は滅びになることが、この時代に、現実に示されています。
中国の新幹線「高速鉄道」、無茶な路線拡大により負債120兆円 日本の技術を盗用し、世界各国を借金漬けにした報いか
1人でも多くの方が、正当な努力をすることで発展できる方が良いという価値観を持てますように。
2024年10月29日(火)
https://rapt-neo.com/?page_id=60165
悪人はどんなこともやりたい放題だから速いスピードで栄えられるが、実際に栄えたときにはバレてはいけないことが山積みになり、それらがバレないための対策に多くの時間と労力をかけなければならない。そのときから義人が悪人を追い抜き、善と悪の逆転現象が起きる。