鉄道全般,  鉄道技術

イタリアで開発されている、既存の線路を浮上して走行する車両。試験走行にも成功。

イタリアの「IronLev」社が、既存の線路上を磁気浮上して走行する新しい鉄道車両の開発を行なっており、重さ1トンのプロタイプ車両が2kmの距離を時速70kmで走行する試験走行に成功したそうです。

既存の線路で磁気浮上! イタリアの企業「IronLev」がテスト走行に成功

画像掲載元 https://www.startupselfie.net/2024/03/17/ironlev-maglev-upgrade-for-regular-rail-tracks/

 

IronLev社の磁気浮上鉄道は、既存の線路を走行できるため、世界中に敷かれている150万キロメートルの鉄道路線を利用できることが期待されています。

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磁気浮上をすることで、レールの省メンテナンス化や、また走行エネルギーの高効率化の効果が得られるそうです。

また、従来の鉄道車両に比べて走行音が低減されると考えられます。

IronLevの磁気浮上式滑走部を活用した列車では、消費電力がより小さくなると見込まれている。環境保護につながるだけでなく、レールの摩耗も少なくなるため、レールの製造と維持にかかるコストも低減できるだろう。

ジロットは「パッシヴ磁気浮上の原理により、10キロの重量を持ち上げるのと同じ力で10トンの車両を動かすことができます。使われる唯一のエネルギーは、車両を動かすためのものだけです。路線によっては、そして技術の発展の度合いによっては、音速より速く走行できるでしょう」と主張する。

https://wired.jp/2018/02/23/ironlev-from-italy/

現実に活用されるまでに、例えば、線路の分岐器をどう管理するかなどの検討すべき点が残っていると、WIRED.jpに掲載されていました。

線路の分岐器

また、テスラ社の自動車を乗せた状態で、人が手で押して車両を動かしている様子が記事内の動画に収められていました。

 

今回、磁気浮上鉄道のメリットが挙げられおり、既存の鉄道車両よりさらに運用効率が高いものになれば、今採算が取れないローカル線などが起死回生するチャンスになることも期待としたいところです。

 

ガソリン製造の分野では、新しい技術の話が出ても、立ち消えすることがありました。

既得権益があまりに強いことで、人々が正当な値段で物を買えないということが起きます。

 

人々の暮らしがより発展する、有用な新しい技術が広まることを願います。

 

アイキャッチ画像引用元 https://www.startupselfie.net/2024/03/17/ironlev-maglev-upgrade-for-regular-rail-tracks/

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