東急電鉄’Q SEAT’の概要とQシートに乗った感想。
東急線初の有料座席指定サービス’Qシート’に乗ってみました。
このQシートは座席指定制なので、乗車するためには事前の予約が必要です。
・予約方法
予約方法は大きく分けて2つあり、’チケットレスサービス’と’駅窓口購入’の2つがあります。
今回、私はチケットレスサービスを利用しました。
チケットレスサービスとは簡単に言うとスマホで予約して、’スマホの予約画面’がチケットになるものです。
料金支払いはQシートの会員ページでオンライン決済にて行います。
会員登録時にクレジットカード情報を登録するのでクレジットカードからの支払いになります、
予約完了すると列車指定券表示ページのリンクがメールで送られてくるので、その画面をQシートウェイティングエリア横にいる駅員さんに見せれば乗車することが出来ます。
駅窓口購入は、限られた駅でしか出来ません。
大井町駅、旗の台駅、大岡山駅、自由が丘駅のいずれかになります。つまりQシートに乗車できる駅ですね。
あくまで窓口での販売になり、券売機での販売はしてないようです。
乗車方法
3号車がQシートになっています。ホームの3号車乗車口にQシートウェイティングエリアがあり、エリア内で待っているとQシート案内の駅員さんがチケット確認に来るので、その駅員さんにチケット画面orチケットを見せれば乗車手続き完了になります。
・混雑状況
今回私は19時42分自由ヶ丘駅発のQシートを予約しました。当日の14時頃に予約したんですが、その時はまだ空席がありました。車端のロングシートは空いていて、他に通路側が3つほど、6列はA〜D全て空いていました。(なぜ6列がこんな不人気だったのか?6が悪を象徴する数字と言われてるから皆避けたのか、とも一瞬思いました。笑)
窓側が良かったので6A座席を予約しました。後になって窓がない事に気づきましたが。。。
6列は前がドアになっています。前がドアのシートは、ドリンクホルダーが使えないのと、コンセントが自分の座席にあって使うのに隣の人の気を使うのと、戸袋横で窓がない、と言う実質的なデメリットがあります。9列と12列も前がドアのシートになります。
乗車30分前には全て満席になっていました。
座席を選べると言う観点から、早めに予約した方が良いかもしれません。
・車両
大井町線の新型車両6020系が使用されています。3号車のみQシートに改造されています。
・車内と乗り心地
乗った感想としては6020系の乗り心地です。東急の新型車両である6020系は静かです。通勤電車としてはかなり乗り心地が良いと思います。
しかしなぜ電動車をQシートにしたのか少し疑問が残ります。通常優等車は乗り心地を良くするため付随車が使われます。電動車にはモーターが搭載されているため、どうしても付随車に比べ振動が増してしまうからです。
普通車両と大きく違った点としては、シートの座り心地、車内の静かさ、人口密度の低さです。
シートに関しては思いのほか良かったです。クッション性が良く、あまり硬さを感じないシートです。ヘッドレストのクッション性も良かったです。
また車内Wifiも使えます。
中吊り広告はありませんが、Qシートの車内掲示がオレンジオレンジしています。
つり革や手すりが設置されているため、どうしても通勤併用型車両(デュアルシートと呼ばれています)特有のごちゃごちゃした感じは出てしまいます。Qシートが通勤併用型である故でしょう。
・デザイン
通勤併用型という事もあり、華型特急車両である小田急ロマンスカーや西武レッドアロー、京成イブニングライナー、JRのグリーン車やホームライナーと比べると劣る部分はあると思います。
・値段
400円一律という値段ですが、安い!と言った印象は無いです。
値段としてはロマンスカーやホームライナーと同じくらい。拝島ライナーや京急ウィング号よりはやや高いかなと言った印象です。
私の好みではありますが、私は特急型車両の方が好きなので、同じ値段払うなら特急型車両に乗りたいなと思ってしまいます。
プレミアムな部分としては、Wifiとコンセント完備であること。また東急線内初の優等車両といった話題性でしょう。
・感想
全体的な感想として、結構急ぎめで投入し、現在の利益を守るための無難さも確保して投入された車両かなと感じます。
各列車に1両だけということもあり、今回は急いで投入して、今の形は暫定的な形なのかなと感じました。
様子を見ながら改良もされていくのだと思います。
また、駅員さんと乗務員さんがたくさん配置されているなと感じました。
Qシートが定着がするまでの間、混乱を避けるための暫定措置なのかもしれませが、寒い中看板を持って立っていたりと、駅員さんも大変そうです。