撮り鉄のマナー違反が起きる一つの原因。
撮り鉄が、ターゲットとする列車を撮るために、駅のホームで人だかりを作り、その中で三脚を立てたり、台の上に乗って場所取りをしたり、自分の良しとする構図のために、無茶をして危険を顧みないような行為に及んでいる光景が取り上げられるのをニュースなどで見ることがあります。
また、ホームからハミ出て撮影をすることで、列車の運行を妨げかねないような位置に繰り出すこともあり、実際に列車の運行の妨げとなってしまい、鉄道の運行全体に支障をきたすケースを聞くことがあります。
ネット上にもそのような情報はあり、こちらの動画のように、撮り鉄の迷惑行為集のような動画がアップされているものがあります。
撮り鉄の中で、良い写真とされるものがあり、車両が柵や電柱などの障害物に被っていない、や、車両に影がかかっていない、電車の全面と側面の比率が7対3が良いとされるなど、良い写真とされるものに決まったフォーマットがあり、一般的な撮り鉄の人たち、そのような写真を撮ろうとしているのではないかということが考えられます。
そして、このような撮り鉄の中で良いとされている写真を撮ろうとしたら、場所も時間帯もかなり限られてきます。
この場所なら(撮り鉄的に)良い写真が撮れる、と情報が流れれば、撮り鉄の多くの人がその場所に集まり、人だかりを作り、場所取り合戦を始めたりして、自分の良しとする写真を撮るあまりに、周囲を邪魔者とし罵声を浴びせるようなことに発展することがあるのでしょう。
鉄道写真を撮る人たちが、このような一般的な撮り鉄の良しとする写真を撮ろうとしたら、今後もこのような場所取り合戦や無茶な写真の取り方をする人がやはり出てくると考えられます。(限られた場所でしたそのような写真は撮れないからです。)
人々が狭い牌を奪い合うことをしていれば、衝突が起きるようにもなってくるでしょう。
インスタでも鉄道写真が盛んに挙げられています。
デジカメやスマホの普及で、鉄道写真人口も増えていると言われることがあり、これまで一般的な撮り鉄が良しとしてきた写真を皆が目指すということをしていると、この撮り鉄問題は今後も起きるように思えます。この価値観が撮り鉄の迷惑行為などの問題が起きる一つの原因になっているのではないかと私としては思えます。
人によって、どのような写真を撮りたいか、写真で何を表現したいか、何を伝えたいのか、というのは変わってくると思うので、鉄道写真についても、個々人がそのような探求をしていくことで、鉄道写真界隈でも変な競合が起きにくくなるのではないでしょうか。
かといっても、編成の写真を障害物と被ることなく取りたいという人はいるのかもしれません。一度根付いた文化なので、すぐに頭を切り替えられる人ばかりではないというのはわかります。
いま鉄道会社が撮り鉄の問題を解決するために、写真撮影のためのスペースを特別に設置するという取り組みを行なっていおり、有料でそのスペースを開放し、スペース内では好きに写真を撮っていいと言うコンセプトでなされているようです。(ただ当然、最低限のマナーは必要となるでしょう)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/02/news043.html
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