
南武線のワンマン化から3ヶ月、利用者から遅延が増えたの声。その原因は?
2025年3月15日のダイヤ改正に伴い、JR南武線では全列車のワンマン運転が実施されています。
運行形態の変更から約3ヶ月が経過した今、利用者からは「遅延が増えた」との声が多く聞かれています。
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◆ワンマン化と同時期にホームドアも設置
南武線の遅延は利用者の感覚ではなく、本当に増えているのか。増えているとしたら、ワンマン化が原因なのか。JR東日本横浜支社に問い合わせたところ、4日後にメールで「ワンマン運転実施後、南武線の遅延についてお客さまよりご意見を頂戴し、原因について分析を進めている。遅延については、さまざまな要因によって発生するため、定量的に示すことができかねる」と回答があった。
ふに落ちないので広報担当者と電話で話したところ「遅延が増えているのか、明確に答えは出ていない」とのこと。遅延証明書の発行回数が前年同期比で増えているのかも尋ねたが、それも調査中だという。
市交通政策室の担当者は「南武線を巡ってはワンマン化だけでなく、ホームドア設置やダイヤ改正と、同時期にいろんなことがあった」と語る。南武線全駅へのホームドア設置完了は3月10日、ワンマン化とダイヤ改正は同月15日だった。このころから遅延が増えたのが確かだとしても、現時点で「ワンマン化が原因」と言い切れないのはそのためだという。
ワンマン化のせい?南武線ユーザーから「遅延増えた」と嘆きの声 川崎市長も「憂慮」 JR東日本の見解は◆踏切にも影響…市議会で取り上げられる事態に
市民団体「南武線のワンマン運転化の中止を求める川崎市民連絡会議」は6月6日、遅延対応などで運転士に過度の負担が生じることへの懸念から、ワンマン化の中止を求める署名1887筆をJR東日本(東京都渋谷区)に提出。25日に閉会した市議会でも、この問題が取り上げられた。
井口真美議員(共産)は一般質問で「朝の忙しい時間に次々と遅れた電車がやってくる。踏切が閉まったままになり、焦って渡りたくなる危険が広がっている」と指摘。宮崎伸哉まちづくり局長は「南武線は市民にとって重要な交通機関。鉄道事業は定時運行し、安全・安心に利用できることが重要」とした上で、遅延原因の究明と、改善に向けた取り組みをJR側に求める姿勢を示した。
最近南武線が遅れない日はありません。3月から始まったワンマン運転。トラブル対応で運転士さんがホームをダッシュする姿も。
— 市古 次郎「川崎市議会議員」いちこじろう (@jiro_ichiko) June 1, 2025
JR東日本に見直しを求める中原の会発足式での埼玉大学名誉教授の安藤陽先生の講演。
JRはワンマン運転について運転席にモニター、ホームドアも設置し安全は確保する…
⇒ pic.twitter.com/ILT2aFeUs4
・2〜3分間隔運行上のリスク
南武線は朝のラッシュ時間帯では2〜3分感覚で運行しており、その中で遅延が発生した場合に、列車の間隔がさらに詰まることがあります。
列車の感覚が詰まることで、踏切が数十分開かなくなるといったことも起きるようで、遅延の影響は沿線の道路状況にも波及するという問題が発生しています。
・ワンマン化によって運転士さんに追加された業務
ワンマン化に伴って運転士さんの業務に変化が起き、車掌さんがやっていた業務を運転士さんが代わりに行うようにもなりました。
主な追加業務は、列車のドアの開閉、(緊急時やイレギュラーが発生した際の)車内アナウンス、となっています。
ドアの開閉は運転以外の業務でも神経を使う業務だと思います。
特に朝のラッシュ時は混雑しており、ギリギリに駆け込むお客さんも多いため、ドア開閉時に、運転士さんに更なる注意力が求められるでしょう。
・回復運転は困難?しかし回復運転は危険も伴う
遅延が起きた際の回復運転(スピードアップや停車時間の短縮で元のダイヤに戻す運転)が行われる場合があります。
これがワンマン運転だとだと難しいというのはあるかもしれません。
運転士さんと車掌さんの阿吽の呼吸で、発車時間を早め、停車時間を短縮していくいう芸当も行われていたようで、ワンマン化に伴いこう言ったことがされなくなった事も考えられます。
列車が遅延したときのの「回復運転」、密かに好きなんです(笑)。
— 黒川圭一/KeiichiKurokawa (@keiichikurokawa) October 24, 2020
惰行の時間も短めに「全速力です!」という感じで走っているのとか、駅での停車時間を5秒でも10秒でも縮めようとしている運転士さんと車掌さんとの阿吽の呼吸感とか。
私が元々せっかちだからというのもあるのでしょうけれど(笑)。
金沢運転区があった時代は、ヒヤリハット事象がツラツラとあり、みんな事故に至る前で防止出来ていたし、七尾線は手練れが多く回復運転も阿吽の呼吸だったのですが、見る影なし。
— サシ481-48保存会【公式】小松移設に向け実働中 (@Td48148_4001M) January 26, 2025
会社が口減らしして他社乗入れをなくし、企業風土の循環機能を無くした経過です
まだ結果ではないです(笑えん)
また南武線はホームドアが設置されているため、車両のドア開閉とホームドアの安全確認を合わせて行う必要性が出てくるでしょう。
両方の安全確認を行いながら、極限的に停車時間を切り詰めて行くことは簡単なことではないと考えれます。
無理な回復運転を行うと運行上のリスクが増えます。そうした危険を冒してまで回復運転を行うのは鉄道運行上好ましくないと考えられます。
・急ピッチな鉄道人員削減
JR東日本がワンマン化を実施する主な目的は、将来の労働人口減少が起きた際にも、持続可能な鉄道システムを作ることと言われています。
JR東日本は2022年に鉄道人員4000人を削減しています。
JR東日本、鉄道人員4000人削減へ…駅ナカや不動産など非鉄道事業に振り向け
2022年に大規模な鉄道人員削減が行われ、その後もワンマン運転の実施が行われます。
今後のスケジュールとしては
2026年春には横浜線・根岸線
2030年頃までには山手線、京浜東北・根岸線、中央・総武線(各駅停車)、埼京・川越線
となっています。
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241106_ho02.pdf
鉄道人員は、駅ナカや不動産などに振り向けられており、こうした動きは、JR東日本が2018年に提示したグループ経営ビジョン「変革27」に基づいていると言われます。
https://kaidoh-mitsuki.com/v-101
こうした流れは、あらかじめ決めたられたビジョンに沿って、既に方向が決められた上での人員削減と考えられます。
・コロナ後にリモートワークが進まず、想定より鉄道利用者が減っていなかったか?
人員削減が進められており、今後も首都圏ではワンマン運転化が進められる予定となっています。
こうした急ピッチな人員削減が進められる理由に、鉄道利用者減が想定されていたことが考えられます。
コロナパンデミックでリモートワークの普及が急に進められましたが、実はそのコロナパンデミックは、計画的に引き起こされたものでした。
【完全解明!!】コロナパンデミックは、大本教・出口王任三郎の計画的犯行だった!!(KAWATAのブログより再掲)
コロナパンデミックで人々の移動に制限をかける動きが日本中で、ひいては世界中で行われていましたが、それと同時にリモートワークの普及が始まりました。
そのリモートワークの普及率をどれほど達成するつもりだったのかはわかりませんが、恐らく当初予定していたほど普及しなかったのだと思われます。
ワンマン化やその先の自動運転化など、デジタル化を進めて行くビジョンは、コロナ前に決められていました。
当初予定していたより、満員電車の混雑率も緩和していない中、急ピッチなワンマン化が進められたことで、遅延が多く発生しているのではないかと、私としては考えています。
ただ、混雑が緩和されたとしても、それだけで遅延が発生しないとも言い切れませんが。
こうした人員削減やデジタル化に伴って、今後トラブルが起きる可能性は考えられます。
社会が高度になって、人々の考え方や生き方が多様化して、複雑化するほど、人の気配りだけで人々の心身の安全を確保するのは難しくなると思われます。
日本で安全な暮らしが守られるために、人間の気配りだけでなく、神様に祈り求めることによる支えが必要になってくるのではないでしょうか。
今回の記事は一部 ChatGPTの校正機能を利用しています。
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